Date: Wed, 11 Jan 2006 19:29:29 +0900
○○様 関係各位
ありがとうございました。今年すぐにとは行きませんが、合意に向けた具体的な条件と手続きが明らかにされていて,たいへん助かりました。
シカWGと多くのメンバーが重複しているので,有機的な議論ができると思います。
ついでに一つだけ。森林再生専門委員会 100m2運動自体の理念,目的などの簡単な紹介もお願いします。それに基づいた活動方針になっていると想像します。もしも密度操作実験に踏み切る場合,その理念に抵触するかどうかが問題です。
Date: 2006/01/12 19:10
○○様、皆様
ありがとうございました。100m2運動の理念自体は密度操作実験を含む今後の科学委員会の議論と十分整合性が取れるものと思いました。先日紹介頂いたコメントについて、瑣末ながら以下の点について私見を述べさせていただきます。
(3) 森林再生専門委員会での検討
直近に開催された平成17年11月の森林再生専門委員会では、「シカ密度の調整をしない、大規模な柵の設置は行わないという前提で柵による保護を進めてきた経緯がある。しかし、森林再生の最大の障害がエゾシカであることが明確となったこと、さらには世界遺産地域全体の管理計画が検討されていることから、それに応じて運動地でのシカ対策見直しも必要になってきている。一方、100㎡運動参加者の考えも尊重する必要があり、通信やホームページで情報を出しながらシカ対策の検討を進めることとする。」とした。
十分な対応をしていただいていると感じます。
ウトロ地域周辺及び国立公園内で「密度操作実験」を行う場合は、観光事業へのイメージダウンにならない手法と見通しが必要となる。
これは利用適正化委員会の議論を私が良く理解していないのですが、管理計画よりも「観光事業へのイメージ」を優先するというのは、いかがなものでしょうか?もちろん管理計画は観光事業関係者も含めた合意形成が必要だと思いますが、現時点ではむしろオーバーユースが問題になりかねない事態だと認識しています。 ありのままの自然を堪能していただくというのが観光事業の趣旨だとすれば、必要な管理を行うことを観光への妨げになることを理由に躊躇するということは、本来の世界遺産における観光事業のあり方としてそぐわないと思います。
銃による密度操作を行うことに対する社会的な影響(予測)についても科学委員会で専門家を含めて議論すべきである。
これを予測するには、社会科学者(マスコミ論)のような人材が必要ですが、現在の科学委員会にはそのような人材はいません。また、このようなときに頼りになるマスコミ論の専門家は、日本にはほとんどいないと思います。むしろ、ジャーナリスト自身の意見を聞くほうが実質的だと私は思います。それならば可能でしょう。
以上、皆様のご意見をお聞かせください。