「世界遺産をシカが喰う」の著者割引を3.22横浜国大シンポで実施

Date: Wed, 15 Mar 2006 17:04:11 +0900
皆さん(転送歓迎します、重複受信お許しください) 岡崎滞在中の、横浜国大の松田裕之です。
 湯本貴和・松田裕之編著「世界遺産をシカが喰う」(文一総合出版、税込み2,520円)が刊行されました。2004年秋に大台ケ原で行ったシンポジウム「シカと森の「今」をたしかめる」の講演をもとにまとめたものです。その後も、小田原、屋久島などで連続してシカと森の問題を考えるシンポジウムを企画してまいりました。この本の題名にあるように、日本有数の原生自然植生がシカの食害によって損なわれています。
 神奈川県の丹沢もその一つです。我が横浜国立大学21世紀COE生物生態環境リスクマネジメントでも、丹沢から相模湾にいたる流域を事例研究の柱として取り組んできました。その4年目の成果報告を3月22日に以下のように行います。生態リスクの評価と管理の問題は、丹沢・相模湾に留まらず、全国で共通の問題があり、知見とツールと人的ネットワークを共有することが重要です。特に、市民、行政、研究者の意見交換の場がきわめて重要であると思います。
 この会場の片隅で、上記の本を著者割引販売いたします。一人でも多くの皆様のご参加を歓迎します。(先着30名)
http://bio-eco.eis.ynu.ac.jp/jpn/activity/2006_0322/poster032206.pdf
主催横浜国立大学21世紀COEプログラム「生物・生態環境リスクマネジメント」事務局共催エコケミストリー研究会、(社)環境科学会、環境システム計測制御学会、システムダイナミックス学会、(財)WWFジャパン、(社)電気化学会、(社)日本化学会、日本生態学会、日本土壌動物学会、(社)日本水環境学会、(社)日本地質学会、横浜国立大学安心・安全の科
学研究教育センター、横浜国立大学共同研究推進センター
後援神奈川県、(財)国際生態学センター
日 時2006年3月22日(水) 9:50〜17:10
場 所横浜国立大学教育文化ホール(横浜市保土ヶ谷区常盤台79-1)
参加費無料 (懇親会参加は3,000円)
―プログラム―

  • 9:50〜 9:55 開会挨拶 横浜国立大学 学長飯田嘉宏
  • 9:55〜10:05 来賓挨拶 神奈川県の環境政策と大学への期待 神奈川県環境農政部 部

長加藤 進

  • 10:05〜10:10 COEリーダー挨拶 横浜国立大学大学院環境情報研究院 教授 浦野紘平
  • 10:10〜11:00 水と土の動態からみた丹沢の自然とその保全 東京大学大学院農学生命科学研究科 教授鈴木雅一(神奈川県丹沢大山総合調査団副団長)
  • 11:00〜11:40 丹沢山系の地球化学的特性と生態リスクアセスメント 横浜国立大学大学院 有馬眞、金子慶之
  • 11:40〜12:10 丹沢山系における斜面崩壊と環境リスク 横浜国立大学大学院 石川正弘
  • 12:10〜13:10 昼食
  • 13:10〜13:40 西丹沢における森林土壌の窒素動態 横浜国立大学大学院 藤巻玲路、酒井暁子、川崎昭如、富田瑞樹、石川正弘、金子信博
  • 13:40〜14:10 丹沢山系から相模湾までの河川流域の汚濁物質・栄養素の負荷量推算 横浜国立大学大学院 久保隆、亀屋隆志、浦野紘平
  • 14:10〜14:40 丹沢山系から相模湾までの河川流域のバイオアッセイでみた水質健全性の評価 横浜国立大学大学院 亀屋隆志、魏東斌、茂岡忠義、浦野紘平
  • 14:40〜15:10 相模湾北西部海域における生物群集の多様性と栄養塩バランス 横浜国立大学大学院 下出信次、菊池知彦
  • 15:10〜16:00 休憩およびポスター発表
  • 16:00〜16:40 GISを基盤とした環境リスクマネジメントのためのプラットフォーム 横浜国立大学大学院 川崎昭如、佐土原聡
  • 16:40〜17:00 討論
  • 17:00〜17:05 閉会挨拶 横浜国立大学大学院環境情報研究院院長 井上誠一
  • 17:30〜19:00 懇親会(横浜国立大学大学会館内きゃら亭)
  • 参加申し込み・問い合わせ先 氏名、所属、住所、E-mail、電話番号、Fax番号、懇親会の出席/欠席をご記入の上、下記の連絡先までお申し込み下さい。 横浜国立大学大学院環境情報研究院COE事務室 FAX: 045-339-4493, E-mail: eco-coe4@ynu.ac.jp COEプログラムホームページ: http://bio-eco.eis.ynu.ac.jp/
  • 会場への交通: http://www.ynu.ac.jp/ynu/map/3_2.html
  • 開催趣旨: 横浜国立大学では、人間活動による生物や生態系に対するリスクを評価し、適切に管理するための環境科学の拠点形成をめざして、陸域、水域における生物・生態環境リスクの調査、評価、及びマネジメントの理念と方法論等について、国内外の関連機関と連携して研究を進めています。 この度、丹沢山系から相模湾までの地域を対象とした事例研究を中心に「生態環境リスクマネジメントへのアプローチ」についてのシンポジウムを開催致します。