あるジャーナリストへの書簡

Date: Thu, 9 Mar 2006 08:40:53 +0900
○○さま 他の作業が終わったので、もう一言。
 【所沢ダイオキシン騒動について】まず、○○さんは産業廃棄物処理場を放置してよいといっているのですか?小規模焼却炉は維持したほうがよいといったと思います。私もその点は同感です。小規模焼却炉廃止は間違っている。
 次に、1日でも所沢産の野菜を食べてはいけないとか、すぐに産廃を撤去しなければいけないかといえば、これも間違い。耐震偽装マンションの住民が、発覚後1日も住めないというのと同じことです。特に、耐震強度が0.5以上も以下も最初は一緒に論じられていた。
 冷静な対応と判断を呼びかけるのは、学者の責務です。(たしかに、○○さんの表現は私のセンスではありませんが)
 最後に、学者の問題点として3つ挙げています。

①積極的に活躍する御用学者②本人は学問上まじめに発言しているのだが、政府や大企業に都合が良い内容を含む学者③行政、大学、マスコミなど関係者全員が誰も正しいと思っているが、本当は根本から間違っている学者

 私はいつも、「御用学者には二通りある。体制側の都合のよいことばかり言う御用学者と、反体制側の都合のよいことばかり言う御用学者である」と言っています。○○さんの文章を読んでも、この両方の意味があるという文意は読み取れませんでした。
Date: Thu, 9 Mar 2006 23:15:28 +0900
○○さま、 ご苦労様です。
 水俣病は裁判で診断基準が変わって大混乱のようですね。【】

水俣病の本質には切り込まない研究の膨大な山もあります。真実を追究できる記者は少数で、生活や地位のために、そこそこの記事でお茶を濁す多くの記者。

 まぁ、そう仰らずに。学者にできることは限られています。それを責めても仕方がないと思いますよ。それはジャーナリストでも同じでは?「切り込めない」ことは本人が一番悔しがっているはずです。それでも、嘘【報道効果を狙った捏造記事】は書けません。【】自分のせいで社会が混乱したら悩むでしょうが、自分が目前の問題を解決できないだけで、【そこまで悩む】とは。【】
 そういう私にとっては、逆御用学者は「物の数でない」どころか、自分の信用を保つ上で最も危険な相手です。それは記者も同じじゃないですか?【】

「権威を信じるな」というのは40年近く前の学生運動の標語でしたでしょうか。でも、未だに「●●大教授」とか書くと、記事の通りが良いのです。

そりゃそうでしょう。利用できるものは利用すべきです。でも、それと真実は別でしょう。権威なき真実を見出したら、一緒になって権威または力のある人の説得に動けばよいでしょう。
 最近、少し変わりましたね?肩に力が入りまくりですね。何かありました?