武蔵丘陵国営公園のカワウ繁殖地

Date: Wed, 30 Aug 2006 20:13:45 +0900
○○様
 武蔵丘陵森林公園のカワウ繁殖地の光景は、その異臭とともに忘れられません。どんな解決策があるかはまだわかりませんが、微力ながら対策を考えてみたいと思います。
 武蔵丘陵国営公園のカワウコロニーの写真をネット上で探してみました。
カワウ受難の日々(?!)
 あの池の緑色が「神秘的」(コメント)とはすごい表現ですね。隣の巣のない沼の色との違いが明快なだけに、訪れてみれば異常さがすぐにわかります。 異臭もずっと鼻についていました。
 あの場所をぜひ、多くの人に訪問してもらい、説明札をつけましょう。上沼と下沼で巣の有無の違いと、沼の色と匂いの違いは、説明があれば誰にでもわかるでしょう。
 特に、カワウに同情される方は、ぜひあそこを訪問していただきたいと思います。
 卵に石鹸で繁殖抑制をするという岐阜県の取り組みに対して、以下の説明はよくわかりませんね。効果を疑うのはよく理解できますが、疑いながら、生息激減を心配するとはよくわかりません。減ってきても(繁殖抑制事業を)やめることができないと思っていらっしゃるのでしょうか。やめても減り続けると思っているのでしょうか。

カワウの生態に詳しい佐藤孝二・名古屋大名誉教授(畜産学)の話「環境への影響は少ない方法だと思う。しかし、卵の孵化を抑えることでどれだけ効果があるのか、また、カワウの生息数を極端に減らさないか、検証することが重要だ」(読売新聞) - 4月17日

 カワウもニホンジカニホンザルも、もともとは絶滅危惧種でした。カワウ(とニホンザル)は現在でも絶滅危惧種に指定されていますが、今は増えすぎだと思います。捕獲して絶滅の恐れが高いと本気で心配している人がいるとすれば、現実を見ていないのでしょう。
 個体数が回復したのは保護政策の成果なのであり、増えすぎた今もかたくなに絶滅危惧種と主張し続け、それを理由に対策を立てることに反対し続けることは、科学的な主張とはいえません。そのような教条主義は信頼を失うでしょう。