魚粉が足りない?

Date: Fri, 17 Nov 2006 18:20:30 +0900
○○さん アクアネット拝受。
54ページにペルーのアンチョヴィーが減って、2-3万円/t 値上がりしたとあります。日本近海のカタクチイワシはどうして使えないのでしょうか?大量にあるので、マイワシ時代は10円/kgでした。大量に獲れば、かなり安く獲れるのではないでしょうか? 素人質問ですが、どなたかご存知の先生に教えていただければ幸いです。
Date: Fri, 17 Nov 2006 18:20:30 +0900
○○さん
早速のご丁寧なお返事、ありがとうございました。
 カタクチイワシは、需要があれば200万トン以上とれるはずです(私はもっと獲れると思いますが、カタクチイワシの資源評価ではこの程度)。産卵量は、高水準期のマイワシ並み。親1kgあたりの産卵数は違うかもしれませんが。

イワシ時代に10円/kgを実現させていた魚粉加工場がマイワシ不漁に持ちこたえられず撤退し、カタクチイワシを魚粉にする部分が今の国内においては欠落してしまっているのではないかと想像されます。

 そうですね。でも、1992,3年に、カタクチイワシは上記の水準でした。
【ペルー・チリのアンチョビと日本のカタクチイワシの魚粉の質の違いについての情報を】知りたいですね。日本のカタクチにはアミノ酸がいくつか欠けていて、それを補う技術研究が90年ころ提案されていました(実施したかは忘れた)。ペルーのカタクチイワシと餌としての価値が違うとは思いませんでしたが、確かに確認していない。
 直接食べる需要は多いほうがよいです。問題は、資源があるのに利用しなかったこと。それなら、せめて魚粉でも利用できなかったのか。

世界の流れは漁獲魚ではなく養殖魚にシフトせよ、とのことですが、原料の魚粉に思いを馳せると、果たしてそれは可能なのか

 漁獲というと野生マグロの乱獲としか思っていないのでしょう。イワシを食用にすればよいのです。
羽田空港より、これから博多に参ります。