有識者委員会処世術道場(2)発言の長さ

 前回に引き続き、有識者委員会での処し方について、私見を述べます。私のやり方がよいとは限りませんので、皆さんもご意見よろしくお願いします。前回は、評価基準を明確にして、諮問された点について意見を述べることの重要性を述べました。

  1. 「鶴の一声」:委員会はしばしば時間がきわめて限られ、委員一人当たり平均して3分、2回程度しか発言時間がありません。長々と意見を述べることは迷惑がられ、かつ論点がぼけてしまいます。
  2. 考えながら話さない:上記と表裏一体ですが、結論を決めてから話すことが大切です。これは英語でも(英語こそ)同じです。だらだら話しても、人の心をとらえません。自分の評価を下げ、嫌われるだけです。
  3. はっきり発音する:時間が限られていても、早口は禁物です。聞き手が理解できる論理展開の早さが有効です。また、大声で凛として話すのが有効です。小声だと傍聴席で聞こえないこともあるようです。
  4. 沈黙は金:急に発言を求められたりしてすぐに意見が思い浮かばないときは、「○○さんのおっしゃる通りだと思います」などとだけ述べればよい(賛成できる意見がないなら、聞かれる前に発言内容を考えておくべきです)。
  5. 格好いいと褒められるように話す:総じて、上記を守れば恰好よいと褒められ、評判を上げます。逆の場合は、疎まれるでしょう。
  6. メール会議でも、手短に書く:メールは制限がないというのは勘違いです。多くの多忙な人は、1画面に納まらないメールをスクロールしてまで読みません(私のメールもまだ長いです)。
  7. 他の人の発言を引用して意見を述べる(第5回道場の意見により追加)

 はたして私がこれらをどこまで遵守しているか、興味ある方は下記議事録をお読みください。http://www.env.go.jp/nature/yasei/sg_windplant/03/gijiroku.html