一斉休漁は結果として資源を守るか?

Date: Tue, 15 Jul 2008 16:58:33 +0900

(ある知人からの提案)原油高で漁業の休業が増加しておりますが、この休漁がもたらす資源への効果について極めて興味があります。資源確保の立場から見れば、この度の休漁や遠洋漁業の抑制は保全活動に繋がると思います。この辺の勉強会がありましたらお知らせ下さい。また、この件に関わる「原油高と漁業資源(仮称)」とでも出した勉強会でも実施していただけませんか。

 興味深い提案をありがとうございます。
 今日も講義で、「マサバ漁業者は未成魚を青田買いして損をしている。自分が未成魚保護しても他の人が抜け駆けすれば保護できないと言う共有地の悲劇だ。しかし、一斉休業も抜け駆けすれば大儲けできるはずだが、誰もしない。村八分にされるだろう。その程度の結束力が漁業者にはあるのだから、未成魚保護できないのは、結局は彼らのやる気がないからだ」と言いました。
 推測ですが、休漁しても再開後にたくさん獲れれば資源保護効果は少なく、操業費用の節約と魚価高騰になるだけ(漁業者にとってよいこと)かもしれません。【さらに言えば、水産物の輸入がさらに促進されるでしょう。】実態を知りたいところですが、私も、休漁と聞いて、資源保護と費用節約のためによいことだと思いました。
 今年からニッスイの環境影響評価委員になりました。月末にニュージーランドニッスイ関連企業を視察します。