Date: Tue, 18 Nov 2014 09:29:14 +0900
MSC(水産物認証)で、アジア初と言われた京都ズワイガニ漁業が登録継続しなかった。これも象徴的です(京都【アカガレイ】底引き網漁業としては継続)【申請した場合には評価意見が公表されるが、取り下げた場合には公開されないと聞いています】
Date: Mon, 16 May 2016 11:30:45 +0900
京都の山崎淳さんは「国際資源管理認証」【大元鈴子他編・東大出版会】の中で下記のように書いています(P126)
「ズワイガニでは、原則1・・・原則3…の評価項目で80点未満となっており、これらは京底連の問題ではなく、(日本の)TAC制度がMSCの基準に適合していないことを意味する」 (よほど残念だったのでしょう)
Date: Thu, 2 Jun 2016 11:46:10 +0900
漁獲可能量を定めることはUNCLOSの条文で決まっていますが、どれだけの魚種に対して設定するかとか、具体的にどう設定するかは各国に委ねられていると思います(MSC認証で、京都ズワイガニ漁業が日本のTACを守っていると書いただけでは「不十分」とされた【と言われる】ように、それがUNCLOSで許されることと、推奨されることは別です。=それにしても、日本政府はMSCに文句を言わないのか、あるいは日本のTACをより認知されるよう努力しないのかと聞いたのだが、明確な返答がない)
【参考文献
- 牧野光琢・坂本亘(2001) 京都府沖合海域における資源管理型漁業の実証分析 環境科学会誌 14:15-25
- 牧野光琢・坂本亘 (2003) 資源管理型漁業の実物オプション分析―京都府沖合海域を例として,環境科学会誌16 5:393-409
- 勝川俊雄・李雅玲・松宮義晴(1999)京都府周辺海域の雌ズワイガニのSpawning Per Recruit解析。日本水産学会誌 65:288-293
牧野さんの論文を見る限り、京都ズワイガニ漁業は資源回復の成功例と読めますが、勝川さんの論文を読むと、まだ大幅に足りりないとも読めるかもしれません】