クマに対する管理方針の見直しが検討されてしかるべきだ FB Twitter

クマ襲撃:4人死亡 専門家「同一個体か」 秋田 - 毎日新聞 2016.6.10
クマに対する管理方針の見直しが検討されてしかるべきだが、行政と哺乳類学者の考えは一向に改まらないようだ。シカも保護策から転じるのに時間がかかったが、それに比べても遅い。
個体管理というなら問題熊数の増減のモニタリングとそれに応じたフィードバック管理が必要だが、検討すらされていない。保護管理マニュアルが個体管理としてもともと不備であり、さらに個体数が増えているという時代の変化に対応できていない。
(追加)
問題クマ数のモニタリングとそれに応じたフィードバック管理は、私が2002年から主張してきたこと(2002.9.21*1。ようやく渡島半島では問題クマ数のモニタリング体制ができてきたが、まだそれに応じた管理シナリオは提案されていない(論文は書いた)。他の地域では聞いたことがない。

*1:2000.12.7の個体群生態学会シンポジウム@東大海洋研が最初でした