【日本生態学会会長メッセージ2019年2月21日付の】下記に書いてあることは全く同感です。【自然保護専門】委員会でよく考えていただければ良いでしょうが。
【】学会の要望書を出すより、【各々の科学者個人として,自分に】しかできないこと、科学者だからこそできることがあると思います。【】
「であるなら、生態学だけが生態系の保全について正義感に満ちたゴールを決められるかのような幻想は捨てるべきでしょう。望ましい自然や環境について社会のゴールを決めるのは、多様な考えをもつ社会の構成員であって、けっして生態学ではないのだから。 学会は多様な会員から構成されています。年齢も、性別も、社会的立場も、思想信条も異なります。同じ生物好きでも、自然教条主義的な方もいれば人間本意主義的な方もいるでしょう。・・・人それぞれ、考え方も興味も異なることが学会の強みです。学会は権威でなく、学問的価値の最大公約数を集約する場でもありません。ワクワクするような研究成果を聴き、発表し、多様な研究者が真摯に議論することで未来に向かって地平を前進させる。これこそ会員であることの最大のメリットです。この多様性を意識せず、もしある種の成果や学会が権威であるかのような社会的働きかけをしたら、また、特定の領域や考え方だけを標榜するようなことがあれば、それはもはや学会ではないでしょう。一方で、生態学の課題を探求しながら、私達の社会をより良くするためにその成果を活かすことは常に考えるべきでしょう。しかしそれは、学会なんかではなく、学会を構成する多様な会員の個々の活躍にかかっていると思うのです。」