ある環境団体からのメール

Date: Fri, 17 Jun 2005 13:38:48 +0900
○○さん
WWFの文書ありがとうございました。
 非致死的調査で十分情報が得られるから、調査捕鯨で致死的調査をする必要がないというお話ですが、必要なデータが得られているなら、商業捕鯨は再開できるはずです。一方で情報がないといったり、一方であるというのはよくわかりませんね。
 おそらく、RMP(改訂管理方式)のもとで商業捕鯨に対して不確実性が高い、データがないことを理由に反対し続ける限り、日本は調査捕鯨の捕獲枠をどんどん増やしていくでしょう。
 それでも、毎日1000頭死んでいるという捕鯨以外の鯨類死亡数から見れば、管理捕鯨の捕獲数は微々たる物です。いま、クロミンククジラが76万頭当時に比べて減っていると言われるが、誰も、調査捕鯨のせいとはいいません。毎年400頭ずつとって、10年間で三十万頭減るとは誰もいえない。
 食性の件ですが、餌の種同定には胃内容物調査が必要でしょう(栄養段階だけなら、安定同位体でもある程度はわかります)。どの漁業とどの程度競合しているかは、捕獲しないとわからない。【】最も重要なのは個体数調査ですが、目視調査は○○は重視していないようですね。IDCRもSOWERも【言及されていない】。
 こういっても○○は納得しないでしょうが、調査捕鯨をやめたら、技術的にも市場でも、商業捕鯨は容易に再開できなくなります。商業捕鯨が可能であると言う立場から見れば、モラトリアム(一時停止)を永久禁止にするのは賛成できません。