個体数推定は最近年ほど不確実

Date: Wed, 17 May 2006 10:15:50 +0900
○○さん、皆さん
最近になるほど信頼幅が広がるのは、retrospective(現在までの捕獲数と指数の変化から、過去に遡って計算する)な推定方法の宿命です(生態学会、28日の私の発表聞いてません?) ○○さんの○○の個体数推定もそうなっています。○○さんのベイズ推定法では逆戻りとはいえませんが、膨大なシミュレーションの中で非現実的と破棄するときに、似たようなことをしているといえるでしょう。
 要するに、今も絶滅も爆発もしていないとすれば、昔はこの程度だっただろうとわかりますが、今も同じ程度かどうかは、10年後でないとわからないということです。5年前までのデータだけで推定すれば、5年前の信頼幅はやはり広がります。
 それなりに捕獲しても減らない(増えている)ことから、下限値はある程度わかりますが、上限はほとんどわからないということでしょう。上限は、どの程度獲れば減るかを確かめないとわからない。