マングース駆除計画の見直しについて

Date: Fri, 23 Feb 2007 18:11:45 +0900
 ここで仮定している捕獲数は、添付のグラフのように、生息数Nと捕獲数Cが比例する(CPUE【1罠あたり捕獲数】がNによらず一定の)モデルです。したがって、根絶は場合によって可能でしょう。
 CPUEがNに対して下に凸の関係にあれば(CPUE=N^1.5など)、根絶はペイしない(低いレベルで永久にとり続けるより、根絶を目指すほうが高くつく)という結果です。Kさんが示したとおり、これはかなり一般的に成り立ちます。(不可能という意味ではありません。低い【個体数】レベルに永久に抑え続けるよりコストが高くつくという意味です。抑え続ける費用はある程度想像できると思いますが、根絶の費用は想像できないでしょう。それが原理的に高くつくという結果です)。
 CPUE=1-exp(-qF)とした味噌【Fは罠数、qは罠の捕獲効率】は、CPUE=qFとすると、捕獲努力Fを大きくするとC>Nとなり、不合理になるからです。これはCPUEとFの非線形の関係を考慮しています。しかし、同じFに対して、CとNが比例関係にあることに変わりはありません。