風力発電施設と自然環境保全研究会論点整理(案)について

Date: Sat, 9 Jun 2007 11:37:42 +0900 (JST)
風力発電施設と自然環境保全研究会論点整理(案)について、拝見しました。率直に言って、ほとんど私の主張は反映されていませんね。*1
1)「RPS法が定めた数値目標、これをどうやって達成するか。まず、これを出発点に置いて議論をすべきである。」【×】
・私はこれは当然だと思っています。うやむやに議論することは建設的ではありません。そうでないと、すべきことが見えてきません。【】「さらに、このRPS法の数値目標にとどまらず、例えば前回、岡安委員がおっしゃったことですが、日本において2020年までに自然エネルギー10%を導入するというような、より高い数値目標を掲げるということも重要」【×】
・今回のサミットの半減目標により、この重要性は現実味を増したと思います。【×】
2)「自然環境への配慮というのも国策であります。これを全部民間企業に丸投げということでは、環境にやさしく、しかも風力もつくるというふうにはなかなか進まないという現状があります。」【×】
3)「鳥の事故死のうち風車はごくわずかである・・・例えばオジロワシが当たったというとき、なぜ風車に当たったときだけ記者発表するのか。これは私はおかしいと思います。・・・公平・公正さが非常に重要である。ですから、もし発表するのであればすべて発表していただきたい。これは強く申し入れます。」【○】
4)「それがほんとうに風車という温暖化防止のエネルギー源の開発にとって、このクマタカのエリアを全部押さえろとか、そういう必要があるのかということはもう一度ご議論いただきたいと思います。」【△】
5)「【抽選】はやめていただきたい」【×】
6)「国【は】事業者にできない、まず長期総合調査を行うべきである。先ほどのノスリのようなデータ、これもぜひクマタカイヌワシあるいはオジロワシ、そういうものについていただきたい」「鳥の絶滅リスク評価に使えるような全国調査、これは当然環境省がやるべきです」【△】
7)「事前に合意形成や努力した事業者が評価されるようなインセンティブのある行政施策を考えていただきたい」【×】
8)「環境省地球環境局も含めた3者の連携をもって議論していただきたい」【×】
 ほかにもありますが、私の提案した論点をどれだけ取り上げたかという点では、【最終案では10点+5点×2=20点】です。
 もう少し、考慮いただけませんか。

*1:第4回会議は欠席したが最終的な論点整理ではもう少し改善された。最終案に基づく採点を【】内に示す。ぜひ、第3回会議議事録をよく読んでいただきたい。私だけでなく、保護団体も含めて建設的な議論が行われていたこと、それが論点整理にほとんど反映されていないことがよくわかるだろう。これは最終的な合意事項ではなく、論点整理である。つまりここに列挙した私の提案の多くは論点にすらされなかったということである。