研究者が社会貢献を評価される上での注意

Date: Sat, 30 Jun 2007 09:41:46 +0900
 今までは【研究者の業績評価では】研究成果が問われていましたが、これからは研究者評価も、社会貢献や国際ネットワーク作りそのものが問われます。それも客観的(皮相的)に証明するよう言われるので、金を出すから主催者に加えてくれなど、しょうもないことに走りがちです。逆に、イベント資金を出してくれるかと聞かれることも多々あります。研究者が【さもしい提案をして】顰蹙を買う轍を踏み始めないとは限りません。特に、今までの評価基準とは「違う」ので、失敗しないように注意します。【社会貢献に対して研究者個人だけでなく、】大学としての成果を問われ始めると、【縁の下の力持ちとか陰ながら協力しますなど】地元のためとだけは言っていられなくなるかもしれません。私も気をつけねば。
 最近、大学人と話すと、研究の話などそっちのけで、競争的資金と大学の生き残りの話ばかり聞きます。【科研費なら研究のアイデアを相談していたからよかったですが、COEやGPなどは大学の体制作りで評価されますから、研究以外の議論がかなりの比重を占めるでしょう(教育の理念を議論できる点では、よい面もありますが、議論の一部にすぎません)。】これは大変な損失、時間の浪費だと思います。