放射線リスクと捕鯨問題の共通点

Date: Fri, 10 Feb 2012 07:11:01 +0900
 先日、にこにこ生動画に出演し、GEPRに「 食品の厳しい基準値は被災農漁家への新たな人災」という記事を載せました。http://www.gepr.org/ja/contents/20120206-01/

  • 原発への賛否と、現在の放射線リスクが低いということは別のこと
  • 今必要なことは、被災した農漁家を支援すること(今朝の新聞では、100Bq/kg超の稲作農家をもつ市町村の大半は営農を希望している)

 この投書への「市民」の反応を見て、私はもう2つ、以下の点が重要と思います

  • 今の政府・当局が信用できないということと、放射線リスクが高いことは別のこと
  • したがって、「反原発」学者も含めたリスクコミュニケーションが必要

 彼らの根拠の大半は、政府や当局やICRPを鵜呑みにしているのはけしからんということです。(別に、鵜呑みにしているわけではない。)そして、実際におきているリスク【朝日新聞によると、食品からの内部被曝量は最大でも福島で0.1mSv程度】を計算しているのではなく、基準値と比較するとか、基準値の導出根拠の不完全さを問題にしているだけです。(ダイオキシンなどでもみられた現象)
 捕鯨問題でも同じでした。私は、それ【捕鯨再開の是非よりも日本政府が信用できない】ならば心ある環境団体も捕鯨管理に参加すればよいだろうと意見を言いました。私と付き合う一流の海外の生態学者は理解してくれました。そして実際に、2002年にWWFジャパンは対話宣言を出した

http://www.wwf.or.jp/activities/2005/05/639501.html)。
 今回も、捕鯨問題のWWFジャパンのように反原発【】だが冷静に見られるグループがほしいですね。【】(捕鯨問題と同じだが、グリーンピースジャパンでは、「あなたは本当に私たちがクジラが絶滅危惧種と思っていると思っていたのか」といわれました。【】)。では誰がよいか。