一部の風車に集中するオジロワシ衝突事例

午前10:01 · 2019年9月28日 Twitter

オジロワシがよくあたる風車は集中している。この度、苫前町の風車3基が撤去された(苫前町)。この施設の3基の風車だけで2015年までの発見死骸45羽のうち16羽以上が当たっている。撤去までに時間がかかったが、過去の経験から、衝突リスクは減らすことができる。

過去の衝突事例は「海ワシ類における風力発電施設に係るバードストライク防止策検討委託業務報告書」(H27年では資料6/6の資-40頁)にある。風車名は匿名だが、E-2とE-3にそれぞれ9羽と5羽【1羽は保護された】の衝突発見例があることがわかる。

その間、幸いにして、オジロワシ留鳥は増えているようだ。白木彩子さん「当初発見されなかった巣が後年の調査で確認された営巣地も多いと考えられるが、それでも増加傾向にある」という。

今後風車の数が増え、それに比例して衝突死も増え続ければ減少が危惧されるが、当たりやすい風車がわかれば、衝突数を抑えることができるだろう。本来なら民間負担でなく国策として、よく当たる風車の撤去予算を補助いただけるのが一番だと思う。風車と猛禽個体群は共存できる。