遠音別川のカラフトマスにショック

Date: Wed, 27 Sep 2006 07:57:28 +0900
○○様 c○○様、○○様 ○○様
先日東京農大網走に行ったとき、 【世界遺産登録地からは外れているそうですが】遠音別川 のサケ(カラフトマス)の遡上群を見ることができました。(写真は東京農大金岩稔さん撮影。掲載許可感謝します)
 河口から200m足らずのところに写真のような堰があり、その脇の孵化場に行くもの、堰手前で産卵するものが極めて高密度に観察できました。その意味では、絶好の季節でした。
 あの堰がなければ上流に遡上できると思うと、素人ながら釈然としませんね。初歩的質問ですが、なぜ全部のサケを捕獲しなければいけないのでしょうか。また、この孵化場の産卵親魚は孵化放流および漁獲物にどの程度活用されているのでしょうか?

Date: Thu, 28 Sep 2006 00:48:47 +0900
○○さん、皆さん
お返事ありがとうございました。
 そうか、あの程度の堰ならば少しは越えることができるのですか。【しかし上流にはさらに人工物があるとか】
【初歩的質問ですが、なぜ全部のサケを捕獲しなければいけないのでしょうかという問いに対して】

得られる回答は大きく2つあり、一つ目は、増殖事業の運営資金のための売り払いです。二つ目は、上流に多くのサケマスを遡上させると、密漁を促したり、異臭で地元から苦情がくるからだそうです。
 遠音別川は「補完河川」で、基本的に捕獲されたカラフトマスはふ化放流に用いられません。売り払いに回され、得られた資金は増殖経費に用いられると思います。

 一つ目はまだ理解できます。
 二つ目は理解できませんね。遡上するのが自然だと思います。密漁があるから、自然を奪うというのは、本末転倒です。【】
 はい。エコツアーガイドの○○さんの説明と合致します(なんて後日談があると、やっぱり松田を引率するのは緊張しますかね。しかし、知床科学委員としては絶対知るべきこと。知らないのは恥でした)
 理解できないのは、遡上のシーズンだと思うのに、捕獲する漁業者が見えないことでした。あんなにばしゃばしゃ跳ね、超過密状態のままほうっておくのが、売り物としてよいのでしょうか?そんなに利用したいなら、なぜ今の季節に漁業者は待ち構えていないのか。
 今年は偶数年で、【2年成熟のカラフトマスが】少ない年ですよね。奇数年と平滑化されていると聞きましたが、偶数年は(最近の偶数年より)増えていないのですか?
 堰で遡上を止めるというのは、一網打尽の網より度外れた「反則」ですね。あれは自然の恵みの一部をいただくという思想ではない。自然を壊し、サケを工場生産物にしている。鶏舎よりはましかもしれないが。現場を見ると、やはりショックでした。せめて全部利用してほしいものですが
Date: Thu, 28 Sep 2006 01:01:03 +0900
○○さん、皆さん

私の知識では河川に遡上する段階になった鮭は、イクラを取るにしても、肉を取るにしても成長しすぎているため、売り払いを行ったとしてもそれほど高値で売れるとは思えないのですが

 はい、そうですよね。 そうだとすれば、ますます釈然としません。卵をとるなら一部のサケでよいはずであり、堰で全部をとめるより、うまい工夫ができると思います。
 まして、卵を採取しない川で、堰を残すなど、論外だと思います。