科学委員会海域作業部会の議事要旨とは

Date: Thu, 26 Oct 2006 13:24:02 +0900 (JST)
○○さま
 【科学委員会作業部会の】議事要旨は原則として発言内容どおりにその要点を記載すべきです。発言者本人が言葉足らずの部分を修正したり、差別発言などで事務方あるいは第3者が修正を求めることはありえますが、政府内部、北海道内部の意見の相違などは、それにはあたらないでしょう。
 非公開とはいえ、公式の会議の場で議事録を公開する前提で議論されているのですから、昨日【科学委員会海域作業部会】の会議での委員、傍聴者の発言は、すべてそれぞれの個人と組織が責任を持った発言と考えるべきであり、事務方が取捨選択すべきものではありません。 オフレコとして申し上げることは私にも時々はありますが、それは事前にそう説明します。情報公開法が施行されている今日、全体がオフレコということにはなりません。
 私の理解では、日本政府の立場を、海域管理計画においては環境省のみが所轄し、知床世界遺産登録地管理計画においては環境省林野庁文化庁が「所轄」することはそれぞれの文書に明記されるはずです。水産庁はその共同所轄官庁になることを遠慮されただけで、常に傍聴されているのですから、水産庁としては特に問題なく進んでいることを確認されているはずです。あくまで漁業の自主管理の担い手は漁業者自体であり、ふつうはそれを水産庁が××するのでしょうが、世界遺産地域に関しては環境省が××するという、歴史的に重大な選択が昨日決まったと理解しています。
 海域WGに参画する大多数の人は、水産庁が××されるほうがやりやすいと感じていらっしゃったと私は思いますが、××官庁の割り振りは政府が決断することです。
 北海道においては、道内のどの部がそれを担うかは特に明記されないと思います。△△部が漁組のかたがたの意見を代弁することもあるでしょうから、○○部と同じ発言のみをする必要はありません。むしろ、率直な議論を公開することはよいことだと思います。我々科学委員にとっては、会議の場での傍聴者からの意見を伺うことは現場の実態を認識する貴重な機会であり、すべて根回しを事前に済まされてしまっては、実態を知らずに意見を述べることになりかねません。むしろ、歓迎します。
 そもそも、科学委員会は科学委員が意見をまとめる場であって、筋から言えば、誰が事務方を担おうと我々の見解が変わることはありません。ただし、事務方及び傍聴者からさまざまな事情説明を受けた上で判断するということです。多様な意見を伺う機会は今後も確保していただきたいと思いますし、事務方か傍聴者かは大きな問題ではありません。むしろ、事前の調整などせずに、どしどしご意見をいただくほうがありがたいです。意見や立場の相違があるならそれを認識した上でなければ、適切な判断はできません。世界遺産の運営に当たってどの部が所轄するかは重要ですが、△△部が地元漁組を見放すとはゆめゆめ思っていません。今後も傍聴者として科学委員会、WGの場で発言していただけるはずです。