MABとSATOYAMA Initiativeの関係について

Date: Fri, 20 Nov 2009 10:46:56 +0900
先日、環境省が進めるSATOYAMA Initiativeの取り組みについて説明を受ける機会があり、Satoyama InitiativeとMAB(UNESCO's Man and Biosphere Program)との関係について質問を受けました。Satoyama Initiativeは、単に日本の里山だけでなく、豪州のため池を利用したPlantationなど、里山的景観と言う概念をかなり広く扱うという説明でした。
 私としては、人と自然の持続可能な関係という意味では、両者は共通する視点が多々あり、すでに国際的にMABの取り組みがあるのだから、それと関連付けたほうがよいだろうと思いました。
 MABとしては、来年の生物多様性条約締約国会議(名古屋)に向けた取り組みはないかもしれません。これも少し気がかりです。むしろ、日本から、MAB事務局に提案すべきかもしれません。
 GEO(Group on Earth Observation)設立に際しては、日本の文科省も積極的な貢献をしたと聞いています。生物多様性条約と、気候変動枠組み条約などほかの地球環境問題の条約が相互に連携し、より包括的な取り組みになるのは歴史的必然と思います。温暖化への取り組みはその一部に過ぎません。