学問論争とは

Date: Fri, 4 May 2007 09:38:02 +0900 (JST)
 【一般論として、無意味な学説を唱える者を学会が放置すべきかどうかという点について】 かみ合わない議論は続けていても無意味ですから、受け流すのが一つの方法です。公開で議論して、世論の動向を見るというのがもう一つの方法です。【】
 【】学問論争はピアレヴューを受ける学会誌で行うものです。申し込めば誰でも参加できる大会発表自体には何も権威はありません。しいて言えば、その場の聴衆の評判が大切です。このアカデミズムそのものを否定するのは自由ですが、それならば学会の権威に頼るのは筋違いでしょう。
 【分子進化の中立説の提唱者である】木村資生さんを含め、新たな学説も初めは学会では冷遇されるのが普通です。皆、それと闘って苦労して原著論文の受理を勝ち取り、支持者を増やしてきたのです。新たな学説の9割以上は謬説ないしトンデモ説でしょうが、中には次代を担う説もあります。【】
 私は、トンデモ説の口を封じるような対処を学会【】が行うことには反対です。【】議論したかたがたのような丁寧な対応に敬意を表します。また、受け流すことも、特定の議論をSpamメールとして無視することも自由だと思います。