今後のさんま漁業について

Date: Sun, 12 Aug 2007 02:52:16 +0900
1.早く国際的な管理機関を準備しないといけませんね。新たな漁業者が参入する前がよい。いつも後手に回ります。
2.【小型魚の大量投棄をもたらす】選別機廃止論は正しかった【。遠洋では韓国漁船などがなお選別機を使って大型さんまを大量にとっているが】。「資源が膨大なのだから、たくさんとるのはよいことだと思いますが、今さら選別機を使うのは解せません」というのが私の基本姿勢です。サンマ資源がいつまでも乱獲の心配がない水準とは限りません。資源はすぐに変動しますが、選別機の廃止はすぐにはできません。そのことは【関係者も】よく知っているのではないですか。むしろ、選別機を使わない漁業による国際管理を水産庁が提唱しないと、韓国漁船などに先を越されているだけになるでしょう。悪貨が良貨を駆逐する轍を踏むべきではありません。
 需給バランスはすでに崩れています。加工流通業界は【選別機を搭載して小型魚供給を減らし、今度は大型魚の暴落を招いたサンマ漁業者】に振り回されていたといえるでしょう(他の漁業なら、加工流通に漁業者が振り回されていると思いますが)。【業界が需給バランスの変化を警戒して】あまり保守的になることは賛成できません。むしろ、資源を有効に利用するという大義に従うことが、最も確実な道だと思います。
 クローズアップ現代でも、「環境にやさしい漁業を目指す」手始めとして、さんまを挙げさせていただきました。
Date: Sun, 12 Aug 2007 23:53:19 +0900
【公海で採るためには船凍設備が必要。選別機を洋上で用いなければ、陸で一度解凍してから選別しなおし再び冷凍しなくてはいけないので価値が下がるという意見に対して】
 選別しても捨てない工夫ができると思いますよ。【国際管理には】管理基準を提案することが大切です。同じ土俵に載せれば、採算はとれるはずです。【どんな国際管理を目指しているのか】、よくわかりませんね。【サンマの国際管理の必要性を最もわかりやすく訴える方法は、現在のような自由貿易に任せて選別機で小型魚を投棄しまくっている状況を変える必要があるということであり、各国の割当量を決めるというマグロ型の国際管理ではありません】。大型冷凍船のみに【選別機を】許可するというのはわかりにくい論理です。