ミナミマグロ国際裁判と資源管理

Sent: Monday, July 2, 2018 5:32 AM 最近のミナミマグロ事情について,私の理解を申します。 CCSBTは日本語も公用語?らしく,最新の文書が日本語でも入手できますね。「第22回科学委員会会合報告書」が詳細。まずは水産庁の「国際資源の現況」 にある以下…

ESGと排外主義

Date: Fri, 6 Jul 2018 15:38:18 +0900 【環境省のESG金融懇談会の資料】ありがとうございます。 近年,投資側が企業の環境配慮と労働条件などの社会的配慮や責任等を評価して指標化し,その指標によって投資相手を選ぶ傾向があるわけですが,他の投資家が投…

水産資源管理も,温暖化懐疑論のような丁寧な議論が必要だ

5/16-17国際シンポジウム「水産物の透明性と持続可能性」いかがでしたか?議論はどうなりましたか?【】もろにSHUN批判なども載っていますが。これ,水研が企画したのですね。【水研が】多様な人を招くこと自体,時代の流れを感じます。意見の違いは違いとし…

クロマグロ捕獲枠をめぐる沿岸漁民の抗議

NZ先住民(マオリ)の法廷闘争を彷彿させる。 勝川俊雄さんのBLOG NZ政府が抱えたもう一つの訴訟が、先住民である。マオリの伝統漁業は、漁獲枠の取得要件を満たしていなかったので、マオリには漁獲枠が配分されなかった。新しい法律を知らないマオリは今ま…

6/23 「絶滅危惧種を喰らう」総合討論補足

Date: Sun, 24 Jun 2018 12:51:52 +0900 「分野の異なる皆様とご一緒でき、大変に刺激を受け、勉強になりました。」私も同感です。このような機会を頂き,お礼申し上げます。 一点だけ,総合討論でいいのがしたことを申させてください。 「生きるために必要…

環境に前向きな企業は「褒めて育てたい」。

Date: Fri, 22 Jun 2018 17:26:52 +0900(一部改変) あるジャーナリストが,ある生協のウナギ商法を批判しているようです(Facebookサイト)。 問題があるとしても,まずはこの生協と話し合うべきだと思います。彼らは環境省の「ニホンウナギの生息地保全の…

ころころ変わる大西洋のクロマグロの資源動向

ICCATの2017年報告書には【2009年にあと5年で枯渇とされ,2014年には史上空前の高水準とされたいずれとも】別の図が載っています。今度は直近年だけでなく,全体として資源量が上方修正されました。上記サイト末尾Figure 2の一番上の水色の線(Base case)を…

前向きな企業は褒めて育てたい

Date: Fri, 15 Jun 2018 09:51:17 +0900 もし,環境省が推奨するような企業の取り組みが環境団体に批判されるようなことがあれば,またまた,自然保護に企業は投資しなくなります。せっかくのCSRが逆効果になるようでは困ります。 かつてケナフの再生紙がそ…

6/29 海洋政策学会行事「第3期海洋基本計画」

6・29に標記行事があり,松田がパネル登壇します。 今回,第3期海洋基本計画に関する議論ということで,基本計画に書かれている水産関係のこと等を紹介し,最後に勝手ながら私見を述べることにしました。 気づいた点として,海洋基本計画(における具体的…

「それでも地球は動く」は科学者の原点

Date: Tue, 12 Jun 2018 08:10:59 +0900 最近感じること 私の科学者像の一つはガリレオの宗教裁判での「それでも地球は動く」と言った伝説です。権力や権威におもねることなく,真理を究めるのが科学者だと思っていました。 しかし,最近,それとは異なる感…

IUCNレッドリストの絶滅危惧種の定義は,絶滅リスクが高いことではない

Date: Fri, 8 Jun 2018 06:56:07 +0900 IUCNが絶対だとは思っておりません。彼らとは十分に議論したつもりです。 私の論点は,絶滅リスクが低いとわかっているものを載せる必要はないという点につきます。E基準だけで判断するならば,E基準優先が他の種を救…

ネオニコチノイドの議論

Facebook 2018年1月29日 もう2年以上前の日本自然保護協会主催の集会だが、総合討論の動画は面白かった。日本のパネリストの多くはネオニコの全面禁止を支持していない。聴衆の意見とのギャップさえ感じ、生々しい。生物の多様性も大事だが,農薬も多様性が…

ウナギのスーパーでの廃棄率が平均1%以下というのは,低いと思います

@matsuda_hiro 6月5日 毎日新聞 ウナギの廃棄率は平均して1%以下ですね。本当だとすれば、これ、他の食材に比べて多いのですか? アンケートで、正確な数値がわかりませんが、むしろ大切に扱っているということになるかもしれません。 ちなみに、絶滅危惧種…

クロマグロ漁獲枠配分のパブリックコメントへの意見

少し違いますが,本日締め切りの標記パブリックコメントに対して,大体以下の内容を私自身が投書しました。 1 意見の募集期間が5月29日から6月6日というのは行政手続法が定める30日間の要件をみたしません。7月1日に新しい管理期間が始まるからとい…

Global Fishing Watchのデータベース

Date: Wed, 16 May 2018 15:17:00 +0900 今度,Global Fishing Watch主催のWorkshopに招待されました。以下のサイトで漁船のVMSの航跡がわかるのですね (無料登録が必要)

里海学のすすめ(勉誠出版)

Date: Mon, 7 May 2018 16:02:46 +0900 鹿熊信一郎・柳哲雄・佐藤哲編「里海学のすすめ 人と海との新たな関わり」拝受。ありがとうございます。 以前,里海は本当に生物多様性を(自然状態に比べて)高めるのかと議論したことを改めて思い出しました。 2006…

知床世界遺産の試練

Facebook 2018/5/5 IUCNの登録延期勧告を受けて,今年の世界遺産委員会での奄美・沖縄の議論が注目されているようだが,知床のトドとダムに関する決議が2012年,’15年と繰り返し議論され,’19年にも議論される。知床と奄美・沖縄の評価が連動する可能性もあ…

4/26東大「新しい資源管理」シンポジウムお礼

2018年4月28日 11:34 皆さん 以下は当日の写真と意見です。【】 MSYで管理目標を決めると聞いて,目標を当事者の手を離れて決めると警戒していましたが,良朗さんのご意見もそうではないと理解しました。その場合,漁業者だけの意見を聞くとまずいという意見…

世界ジオパークに伊豆半島認定…再度の審査経て

Facebook 2018/4/18 2015年の見送りの経緯は下記サイト議事概要の最後のほうを参照知床世界遺産科学委員会海域WG議事概要(2016/2/27) 松田「これまでの経緯、【2015年】6月9日とありますが、ジオパークというのは、国内のジオパークのほか、世界ジオパー…

水産資源管理の見直しの動きへの懸念

松田です。【小型クロマグロ捕獲枠の】記事を公開しました。TACをMSYにという話ですが,いくつか懸念があります。4/26の東大大海研行事でも指摘するつもりです。 ABC算定規則の1系をMSYに基づくか現行の規則であろうが,大した違いは出ないと思います。【む…

2/27開催の「第5回全国鳥獣被害対策サミット」

Date: Mon, 2 Apr 2018 10:09:38 +0900 下記の情報ありがとうございました。 松田裕之http://www.maff.go.jp/j/press/nousin/tyozyu/attach/pdf/180112-1.pdf ちらし http://cj.nbkpro.jp/?page_id=470 要旨 http://www.maff.go.jp/j/seisan/tyozyu/higai/ji…

SDGsについて 「学術の動向」2018.1号より

Date: Mon, 19 Mar 2018 18:02:32 +0900 委員会でも議論されたSDGsについて、標記雑誌(日本学術協力財団)に蟹江さんと沖大幹さんらが書いています。蟹江さんは、SDGsが環境問題+αに収まらず、先進国も含めて企業が広範に取り組み出した理由の一端が書かれ…

3/7 横浜市の秋元康幸特別記念講演

秋元康幸氏「横浜市・都市デザイン38年間の仕事と今後」 2018/03/07 14:00より 横浜国立大学環境情報1号棟316室(中西準子メモリアルルーム) 秋元康幸さんは、横浜市役所で、都市デザイン系の都心部のまちづくりと、郊外住宅地系の市民参加型まちづくりを推…

東大柏で海洋空間計画の行事でゼニガタアザラシ・・

Date: Fri, 9 Feb 2018 11:08:29 +0900 ゼニガタアザラシ科学委員会 委員各位 そういえば、【下記サイト】の行事が来週東大であります。 【環境省の元担当者の】蔵本さんが海豹の話をされます。 https://www.oa.u-tokyo.ac.jp/application/workshop2018/inde…

「経済学・生態学をつなぐ自然資本」公開セミナー

S-14主催の公開セミナー、大勢の方に参加いただき、活発な質疑を頂きました。複数名参加いただいた団体もありました。ありがとうございました。

クロマグロの国内漁獲枠配分について

Date: Mon, 15 Jan 2018 17:20:26 +0900 日経グローカル.No.332 特集 漁業の停滞破る「地域力」 特集:漁業の停滞破る「地域力」資源保護と成長産業化の両立へ. 2018年1月15日に 「漁獲枠取引、公正な配分がカギ」と題するインタビュー記事を載せました。

ジュゴン日本個体群の絶滅を座視してはならない

2017/12/18 14:57、Hiroyuki Matsuda のメール: 以前ご指導いただいた原稿がWEBRONZAに出ました。2017年12月18日 17:50 【その前日12/17の琉球新報】なるほど、我々はもはや保全のためには【人為】移入が必須だと唱えるのに対し、彼らは保全のためには大浦湾…

変動する資源における漁獲割当とその取引制度の検討

【古いものですが、2009年3月水産学会春季大会講演要旨を転載します】 ○松田裕之(横浜国大環境情報) 【目的】異なる漁業が同じ資源を利用する場合の漁獲枠の配分方法を考える。特に、大きく年変動する資源について、魚価が高く、漁具効率が低く、努力費用…

自然の状態と自然の恵みの状態を分けて考える。

Date: Wed, 13 Dec 2017 15:18:15 +0900 http://collections.unu.edu/eserv/UNU:6300/JSSA_English_Executive_Summary.pdf のP21のTimber http://archive.ias.unu.edu/resource_centre/JSSA%20SDM_Web%20JP%202011Feb.pdf のP21の木材 やはり、日本語と英語…

Let's make Glossary for Environmental Risk Management

Dear class, please send a short definition of each keyword into a comment on this blog site. Explanation of 7 key words that haven't been explained by others by Junuary 15. You can add new keywords that I used in the lecture. If you find k…