2008-01-01から1年間の記事一覧

12月12日 生態リスクCOE 公開シンポジウムのお知らせ

Date: Wed, 05 Nov 2008 17:08:06 +0900 わがグローバルCOE「アジア視点の国際生態リスクマネジメント」では、国連大学高等研究所と共催で、下記のシンポジウムを開催します。皆様のご参集をお待ちしています。 9月14日の朝日新聞社説「魚と生態系―海を空っ…

第1回生物多様性総合評価検討会への意見

Date: Fri, 7 Nov 2008 04:39:06 +0900 4日の第1回検討会資料、たいへんご苦労様でした。当日申したことのほかに、気づいた点を述べます(一部、当日述べたことが繰り返されています)。 アンケート結果は重要で、これがストーリーの根拠となる(生態学会とし…

日本の景観はモザイク状か?

Date: Sat, 1 Nov 2008 19:53:23 +0900 恥ずかしながら素人質問ですいません。 僕は前から疑問に思っているのですが、【日本はモザイク状で多様な環境要素を持つ土地利用をしているというのは】本当なのですか? たとえば東南アジアに比べてモザイク状といえ…

世界水産学会議 二つの大きな新たな流れ

Date: Sat, 25 Oct 2008 08:51:28 +0900 皆様 4年前から準備していた世界水産学会議が終わりました。大会実行委員会、プログラム親委員会の皆様はずっとかかり切りだったと思います。本当にご苦労様でした。【】 私個人としては、この会議で二つの大きな流れ…

COEフェロー(PD)1名の公募

http://risk.kan.ynu.ac.jp/gcoe/postdocjob.html Date: Tue, 21 Oct 2008 08:37:24 +0900 下記のように、後任フェローを公募しています。採用枠は1名だけですが、周知をお願いします。今後も、欠員が生じるたびに公募します。 http://gcoe.eis.ynu.ac.jp/in…

個体群生態学会大会のお礼

18-19日に東大農学部で個体群生態学会大会を開催しました。予想をはるかに上回る200名以上が参加し、我々のシンポジウムを含めて活発な議論が行われました(http://park.itc.u-tokyo.ac.jp/shimada-lab/Popul_Ecol-2008/)。休憩室にほとんど人がいないのは…

生物多様性総合評価 と Census of Marine Life

10月22日に下記のミニシンポジウムを開催します。来聴歓迎いたします。また、今夕から24日まで世界水産学会議も横浜で開かれます(http://www.5thwfc2008.com/index.html)。10月22日 JAMSTEC−横浜国大合同ミニシンポジウム 「海洋生物の多様性と海洋生物の…

11.25京大生態研センター研究集会

「生物多様性研究の新展開:静から動へのパラダイムシフト」, 2008年11月25日 最大持続生態系サービスと順応的生態系管理: http://risk.kan.ynu.ac.jp/matsuda/2008/080527NIE.ppt 古典的な水産資源管理理論は対象魚種から得られる漁獲量を持続的に最大にす…

勘が衰えたな。そろそろ引退か

Date: Wed, 8 Oct 2008 21:50:08 +0900 【二倍体でなくても多型が出ることを示すためには、細胞質遺伝の進化モデルを作ればよいかといったが、うまくいかない】 なるほど、甘かったか。【無性生殖でなく1倍体でも多型が出ることを示すのだった】。有性生殖…

ABCの複数化とは?

http://kaiseki.ori.u-tokyo.ac.jp/~katukawa/blog/2008/08/abc.html#comment-1675 勝川さんのブログは役に立ちますね規制改革と漁業権制度への「距離感」は少し私と違いますが、具体的に計算して白黒明言される態度から、読者も多いですね。 さて、2008年08…

トドの採捕枠について

Date: Tue, 7 Oct 2008 08:07:34 +0900 トドの採捕枠を改定すると聞きました。私はそれには反対です。行政判断ならば仕方がないが、世界中の批判を浴びて取り返しが付かないことになるだろう(今より悪くなるという意味)【】。 現在、回復係数Fr*1を0.75と…

漁獲量の少ない魚種は自主管理で

Date: Wed, 8 Oct 2008 00:07:11 +0900 勝川さんの下記ブログは必見です。何だ。ほとんど【私と】同じ意見でしたね。このグラフ、とてもわかりやすいです。今度使わせていただきたいです。 http://kaiseki.ori.u-tokyo.ac.jp/~katukawa/blog/2008/04/post_33…

宗谷岬風力発電施設

Date: Fri, 3 Oct 2008 18:35:48 +0900 今週のサンデー毎日(10/12号)に2ページにわたって、 宗谷岬ウィンドファームの紹介記事がありますね。 鳥衝突問題は何も書いていない。 環境に優しい新エネルギーの紹介です。

国環研持続可能性指標のデータベース

Date: Thu, 2 Oct 2008 18:46:45 +0900 国立環境研より、表記の情報が寄せられました。 【国等が策定する複数の指標群からなる持続可能性指標データベース】 http://www.nies.go.jp/sdi-db/ http://www.nies.go.jp/sdi-db/index-e.php たとえば、http://www.…

環境用語解説 生物多様性条約、共同管理、予防原則 科学的リテラシー

生物多様性条約、共同管理、予防原則の内容にかかわるご意見、ありがとうございます。 生物多様性については出典が明示されていないのですが、ご指摘の通り、3つのレベル(遺伝子、種、生態系)での多様性を保全すると謳っているところは重要です。また(普…

植物学会高知大会レッドデータブックシンポジウム

たいへん有意義なシンポジウムでした。ありがとうございました。 ブログサイトhttp://d.hatena.ne.jp/hymatsuda/20080403で私の意見を述べていましたが、改めて意見を申します。 (1)ジェネットの少ないアサザなど:上記に述べた意見を変わりません。植物…

研究者と弁護士の違い、有識者の立場

Date: Tue, 23 Sep 2008 13:54:39 +0900 コンサルタントと弁護士の違いはよくわかりません。弁護士も必ずしも社会正義に立っているとは言えない(依頼人の個人的権利を守るための助言をする)と思っていました。しかし、両者と学者の立場の違いは、よくわか…

科学論文でどこまで非公開情報を使えるか

Date: Mon, 22 Sep 2008 08:41:42 +0900 科学論文でどこまで非公開情報が書けるかですが、まず、本来は根拠をできるだけ参照し、追試できるようにするのが科学の基本です。情報源を明かさないとすれば、それなりの理由が必要です。 これはジャーナリズムとは…

「先生」でなく「さん」づけで

(互いに「さん」で呼び合いたいのですが、いかが? 【市民】と話すときに、「先生」と呼ばれていますか?中国人なら互いに「先生」と呼ぶみたいですが。日本の大学で最も嫌なのは、同じ研究者同士でも、研究所の人には「先生」といわず教員と敬称を区別して…

学術雑誌に課税する文部科学行政改革

これまで、私の所属する多くの学会は任意団体として活動してきました。学術団体は営利目的ではありませんから、当然、公益法人化が可能と考えておりました。 会員向けの学術雑誌の刊行などは学会員という特定多数への利益を図る活動として公益と見なされず、…

*TAC真理教とは?(続き)

Date: Sun, 21 Sep 2008 09:20:40 +0900 昨日紹介した佐藤力成さんのTACを批判する主張をするにしても、真理教とか霊感商法のような表現を使う必要は全くないはずです。このかたが生え抜きの漁業者でなく、元行政官だとすれば、さらに問題です。この方は地下…

「漁業と漁協」誌に載る「TAC真理教」とは

佐藤力成(2008)「漁協再生のために(第1回)漁業を取り巻く環境と漁協の役割」漁業と漁協4月号24-31 佐藤さんのこの文書、第1回だけしか拝見していませんが、TAC【漁獲可能量】は嫌われているのですね。 私は彼の言う「TAC真理教徒」です。TACがすべてとは言…

環境科学会 企画シンポジウム(生態リスクCOE)のお礼

Date: Fri, 19 Sep 2008 10:13:57 +0900 環境科学会のシンポジウムの件では大変お世話になりました。かなり重要な議論ができたと私自身は思っています。 まず、アジア視点ということで、今後のアジアの経済発展に伴うリスク管理の重要性と予防的順応的管理の…

祝 中西準子さん横浜文化賞

Date: Thu, 18 Sep 2008 00:31:54 +0900中西準子様 おめでとうございます。また、横浜と縁ができましたね。 ますますのご活躍とご健康を記念いたします松田裕之 http://www.city.yokohama.jp/me/shimin/geijyutsu/bunka/

個体群生態学会東京大会−大会プログラム・講演要旨集 ポスター追加募集

10月18-19日に個体群生態学会東京大会を開きます。末尾のように、まだポスター発表の追加募集を行っています*1。また、会期中に生態リスクCOE共催企画として「個体群と生態系のリスク管理:陸と海の最前線」を開催します。 http://risk.kan.ynu.ac.jp/matsud…

9.14朝日新聞社説

Date: Sun, 14 Sep 2008 17:13:08 +0900 阿蘇熊本より松田裕之です。 今朝の朝日新聞の社説「魚と生態系−海を空っぽにするな」ですが、論理構成としては、 A 世界の水産資源の枯渇を説き、 B ノルウェーなどで一定成功している個別漁獲割当量制度(さらにNZ…

サンマはいつまで豊漁か

高知大学DCセミナ−*1 日 時:平成20年9月26日(金)15:00〜 場 所:黒潮圏仮施設2階(物部キャンパス) 講演題目:「サンマはいつまで豊漁か:−生物の数の不思議−」 サンマはいつまで豊漁か −魚資源の大変動と環境に優しい漁業の未来− 松田裕之(横浜国立大…

研究者は無機的であるべきだ

Date: Sat, 6 Sep 2008 12:47:23 +0900 【研究者は言葉をドラマチックに使ってはいけない。その背景や経緯をはずして、無機的に言葉そのものが意味する内容で使わなければいけないという】ご意見に同感です。 もちろん、だからといって当事者の思いや悩みを…

沿岸漁業と規制改革会議

Date: Sat, 6 Sep 2008 11:09:33 +0900 沿岸漁業への参入【ですが、】現在でも企業は地元の協力を得て沿岸に参入できるし、現にしています。あとは法制度の改革ではなく、協力を得やすい環境づくりが重要だと思います。協力無しにでも参入できるような法制度…

高知大学集中講義

Date: Fri, 5 Sep 2008 13:06:03 +0900 講義内容を以下のようにします。 参考書「ゼロからわかる生態学」(共立出版) この本のグラフを再現するExcelファイルを公開しているので、便利です。http://risk.kan.ynu.ac.jp/matsuda/2004/ecology.html 26日 10時…