2010-01-01から1年間の記事一覧

環境保全−はじめからこれを研究する学者は不幸です

Date: Sat, 7 Aug 2010 11:39:09 +0900 Menge et al. (2009) Terrestrial ecologists ignore aquatic literature: Asymmetry in citation breadth in ecological publications and implications for generality and progress in ecology. Journal of Experim…

あわら風発の進捗

Date: Wed, 4 Aug 2010 02:15:42 +0900 お元気ですか。 7月26日にあわらで検討会を無事行ないました。 あとは、どんな場合に風車を止めるかという条件を詰める作業です。【】今後も何かあるたびに相談すれば、まとまると思います。【】あとは条件次第でしょ…

8.3WWFマグロ集会

Date: Wed, 4 Aug 2010 01:53:14 +0900 ○○さん 8.3WWFマグロ集会、大盛況でした。来ればよかったのに 水産庁の宮原さん、大間の濱端さん、壱岐の松尾さん大久保さん、参加者には 佐々木敦司さんと勝川俊雄さん、皆勢ぞろいでした。(松方弘樹さんはいなか…

転送WWF 8/3国際マグロシンポジウム開催のお知らせ

Date: Thu, 22 Jul 2010 22:33:32 +0900 WWFより以下の案内をいただいたので、転送します。 今週でた岩波科学に大西洋クロマグロのワシントン条約附属書掲載否決を批判する記事が載りました。その記事への反論を書きました。もちろん、附属書掲載を否決して…

現実を直視せず、「間違い」とみなす『科学』7月号のCITES批判

Date: Thu, 22 Jul 2010 13:02:14 +0900 岩波科学7月号のオピニオン「クロマグロを巡る資源管理・国際政治・メディア報道−ワシントン条約第15回締約国会議の評価」(石川敦・井田徹治・勝川俊雄)*1は、今年3月の同会議(以下、COP15)で大西洋クロマグロの…

7/9 国連大学シンポジウムについて

Date: Wed, 14 Jul 2010 13:54:41 +0900 7・9に環境省環境研究総合推進費の中間報告として、シンポジウム「里山・里地・里海の価値とその管理:新たなコモンズ論の展開に向けて」を開催しました。 http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=12657 その…

8/24開催「科学技術と社会の相互作用」第3回シンポジウムに向けた意見

Date: Sun, 11 Jul 2010 18:38:51 +0900 ご苦労様です。そうか、私は24日は院入試のためこのシンポジウムに参加できない。ごめんなさい。 【】たとえば「地域社会の現場で使えそうなよいアイデアを出せたのだが、県や国などを説得できないために実現できない…

生物多様性条約の課題:世界と私の意識の乖離

Date: Sun, 11 Jul 2010 13:28:16 +0900 私も、J-BONあるいはCBDで何をするのか、普通に私が考える必要事項との乖離があるように感じています。私の「必要事項」は以下の通り 個々の自然再生、生態系管理などの問題(成功例)を取り上げる 森林、砂漠化、窒…

御礼:7/6 LCA日本フォーラム総会記念セミナー

Date: Sat, 10 Jul 2010 10:16:54 +0900 LCAフォーラムの皆様 こちらこそ、たいへん盛況な取組みにかかわらせていただき、たいへん光栄です。生物多様性は、絶滅危惧種のたくさんある(あるいはきわめてリスクの高い種がある)事業予定地の環境影響評価にお…

J-BON海洋分科会への意見

Date: Tue, 6 Jul 2010 10:51:04 +0900 JBON海洋部会、1日しか出られなくてごめんなさい。この間、JBONおよび環境省推進費の日程は私が出られない日が連続していて、JBONの取組みがよくわかりません。また意見を言う機会もありません。矢原さんからは個人的…

国際対応の政府の窓口

Date: Sun, 4 Jul 2010 10:58:11 +0900 【外交の場では】環境省にせよ水産庁にせよ、政府を代表する立場として述べているのであり、それぞれの省益を主張しているものではありません。 外国では、FAOでは農水省担当者、CITESやCBDでは環境省担当者が発言し、…

7/9「新たなコモンズ」研討会

http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=12657 シンポジウム「里山・里地・里海の価値とその管理:新たなコモンズ論の展開に向けて」の開催について(お知らせ) 7月9日にシンポジウム「里山・里地・里海の価値とその管理:新たなコモンズ論の展開に向…

IWC議長案について

Date: Fri, 4 Jun 2010 12:58:49 +0900 IWCの議長調停が話題になっています。大久保彩子さんの文書を拝見しました。手際よくまとめられ、ありがとうございます。 http://yonemoto.rcast.u-tokyo.ac.jp/PDF/agadir.pdf http://yonemoto.rcast.u-tokyo.ac.jp/P…

世界が認めるUnderuse(生物多様性第2の危機)

Date: Sun, 28 Mar 2010 18:18:47 +0900 先日のDIVERSITASのCBD2020年目標案への意見に、以下の記述がありました。UnderuseをDirect Driverの一つとして認めている点は画期的です。それは先進国に共通するものと判断されています。この流れが定着すると期待…

6/14 駒場生態進化塾の第一回

日時: 6月14日(月曜日)14:40‐16:10 場所: 東京大学駒場キャンパス15号館104 タイトル: もし魚に右利きと左利きがいたら・・・ 講演者(敬称略): 松田裕之(横浜国立大学 環境情報研究院) 参考資料: Nakajima M, Matsuda H, Hori M (2004) Persistence an…

知床世界遺産5周年記念シンポジウムに寄せて

Date: Thu, 3 Jun 2010 06:04:26 +0900 科学者の役割とは何か、世界遺産登録の過程は我々にとってはその模索でした。2008年の視察団に対して行政でなく科学者や漁協が説明するという構図は、2005年当時には考えもつかなかったと私は思います。そして、【この…

南アルプスの今後

Date: Mon, 15 Feb 2010 09:58:05 +0900 【2.14南アルプス市のシンポジウムでは、】現場感覚の欠けた私のつたないパネル討論を支えていただき、有難うございました。 高山の生物多様性は、最終氷期以来の1万年の歴史が失われようとしていると思いました。世…

知床世界自然遺産登録5周年記念シンポジウム

Date: Sat, 05 Jun 2010 09:51:00 +0900 6月12日、13日に横浜ランドマークで表記シンポジウムを開催します。 12日には知床世界遺産登録時の顛末「規制なき海域拡大」「知床岬シカ密度操作実験」「河川工作物問題」「ヒグマ問題」「エコツーリズム」などとと…

鹿児島大学理学部への来訪について

Date: Tue, 1 Jun 2010 16:10:56 +0900 ありがとうございます!これが一番やりたいことです。通知お願いします。 6月28日17時− 鹿児島大理学部にて ユネスコMAB(人間と生物圏)計画と知床・屋久島世界遺産の課題 Date: Tue, 1 Jun 2010 23:10:21 +0900 世界…

池田啓さんを偲ぶ会の開催

Date: Mon, 24 May 2010 09:29:41 +0900 【下記の偲ぶ会、参加できずにごめんなさい。ご冥福をお祈りします。】 思い出しました。池田さんが私と鬼頭さんを引き合わせてくれたのは、2002.6.15でした。 都立農業高校 ホタルの集い 2002年6月15日 兵…

自然の権利

要するに、現在の裁判制度では、貴重な自然が損なわれようとしているときに、それを第3者が(客観訴訟で)止める仕組みがない。民有地については、行政もなかなか止められないということです。自然の権利運動の創始者であるCristopher Stoneにも会いましたが…

新聞記者はなぜ事前に記事を見せないのか

Date: Wed, 5 May 2010 17:00:04 +0900 以下は私の経験です。新聞記者に確かめたわけではありません(転送自由) 新聞社が記事を事前に見せないのは、表現の自由に事前に介入されないためです。 もちろん、信頼関係があれば事前に見せてくれます。しかし、見…

ミレニアム生態系評価・里山里海SGA

Date: Wed, 5 May 2010 17:37:42 +0900 教育で直接要因がなく利用増加したものがあるとの記述ですが、新たな価値に気づいたと理解しました。MAはすべての自然が使われていて、それが劣化をもたらすという図式だと思います。しかし、まだ利用していない(価値…

松田研究室の起源

Date: Sun, 4 Apr 2010 16:16:12 +0900 生態学会大会で重定南奈子さんの学会賞受賞講演でも説明がありましたが、私は京大理学部生物物理寺本英研究室の出身で、寺本さんは湯川秀樹先生の弟子です。私が大学院生時代、重定さんはその助手をしていました。その…

JAMSTEC年次報告会

Date: Sun, 28 Mar 2010 18:01:28 +0900 先日、JAMSTECの年次報告会と懇親会に招かれました。仰天したことに、海洋研の【現役の人は】誰もいなかった。白鳳でとても縁があるはずなのに。 「海の研究者とは言えない」様なことを言われて海洋研で干された私で…

捕獲数を考慮できるエゾシカ管理、できない国際捕鯨委員会

Date: Mon, 26 Apr 2010 09:05:44 +0900 自然増加率(1%か4%)も【】推定の対象ではないか?自然増加率の推定は生命表を使うか、過去の個体数増減のTrendが必要のはず。過去の捕獲履歴と現在の個体数だけでは推定できない 捕獲する種としない種で推定方…

報道されないワシントン条約の顛末

Date: Sat, 17 Apr 2010 17:05:00 +0900 昨日のワシントン条約報告会を聞いていて、報道では目にしない、私にとって重要な点がいくつかありました。 ・今回、日本政府が水産資源の附属書掲載にすべて反対し、実際に掲載を阻止した。その「成功」は、途上国の…

池田啓さんを偲ぶ

Date: Wed, 14 Apr 2010 19:41:28 +0900 皆様 私に鬼頭秀一さんを紹介いただいたのは、池田さんでした。【】国分寺崖線?のどこか【深大寺植物園の近くの農業高校】でザリガニを食べる会に呼ばれ【たのが】、初対面だったと思います(【】記憶が不確かで残念…

CITESクロマグロ問題は日本の恥か?

Date: Sat, 10 Apr 2010 07:08:45 +0900 【ワシントン条約での大西洋クロマグロ掲載否決に関する環境団体の反応は、】敗北感が浮き彫りになっていると思います。附属書Iがだめなら、なぜIIに掲載しようとしなかったのか。妥協案を出していたら、採択されたか…

私の研究室が目指すもの

Date: Sat, 10 Apr 2010 04:44:01 +0900 >●研究ではどのようなことに挑戦されているか、具体的な内容を教えてください。 社会に受け入れられる、実現可能な環境政策を提案すること。 生態系の変化に対して、不確実性を考慮したリスク管理を提案すること。 具…