2007-01-01から1年間の記事一覧

7.7  あわら風発シンポジウム ビデオ

Date: Tue, 4 Sep 2007 13:02:49 +0900 (JST) 関係各位 7.7にあわら市で行った「風と生き物のシンポジウム 風力発電と自然との共生を考える 」の地元ケーブルテレビで放送された録画を下記サイトに置きました。http://risk.kan.ynu.ac.jp/sugimoto/awara07.h…

海洋基本法は環境保護か海の自由化か

Date: Mon, 3 Sep 2007 08:37:50 +0900 【】遠洋、沖合漁業については新たな枠組みが必要だと思いますが、沿岸の漁業権をつぶすとなると、大混乱になるでしょう。【】 環境保護も自由主義(自由貿易、自由参入)も今世紀の大きな流れですが、両者は同じベク…

Expect Surprise 原発の耐震設計

Date: Sun, 2 Sep 2007 23:47:16 +0900 9.1のNHKスペシャル「想定外の揺れが原発を襲った」を興味深く拝見しました。私がクローズアップ現代に出る直前の大事故で、1か月余りで、よい番組に仕上げたと思います。ただし、根本的な部分で少し異論があり…

ポスドクの応募について Q&A

Date: Wed, 29 Aug 2007 08:14:25 +0900 ポスドク(COEフェロー)の応募状況ですが、申請書の書き方、応募のタイミングが分からないという問い合わせがいくつかあります。 Q1)申請のタイミングは? A優秀で期待できる人材がいれば採用します。早めに…

生活の質QOLについて

Date: Wed, 18 Jul 2007 14:00:15 +0900 Wikipedia「クオリティ・オブ・ライフ」を本日見ると、「QOL(生活の質)は患者が自ら実感するものであり、医療関係者が如何なる時でも向上させるべく最善を尽くしているものなのである。だから、「QOLは生きるに値しな…

Whaling Watching

Sent: Sunday, August 26, 2007 3:39 PM クジラ ウオッチングの観光客の目前で捕獲 知床沖。毎日新聞2007年8月25日 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070825-00000017-maip-soci この記事、面白かったです。 私の理想は 知床で Whaling watching…

絶滅リスク比較の指標

Date: Thu, 23 Aug 2007 09:13:11 +0900 【平均絶滅(待ち)時間を使う場合、必ずしもすべてのシミュレーションの試行で絶滅しないとき(絶滅確率100%にはならないとき)にはどうするか、平均でなく絶滅待ち時間の中央値を使えばよいのではという質問に対し…

三たびトドの駆除数について

Date: Sun, 19 Aug 2007 10:32:01 +0900 【トドについては、漁師は「たった4頭増えただけ」という不満、対照的に、保護派は6767頭の根拠が、いまひとつ「?」ということで、特に空からのセンサス手法に疑問を抱いているという情報に対して】ありがとう…

トド捕獲駆除数 の報道

Date: Wed, 15 Aug 2007 12:02:31 +0900 (JST) >水産庁記者発表資料 http://www.jfa.maff.go.jp/release/19/081001.pdf まず、水産庁自身は【捕獲駆除数】が227頭とは言っていません。報道からは誤解されますね。227頭は混獲など、すべての人為死亡の合計値…

今後のさんま漁業について

Date: Sun, 12 Aug 2007 02:52:16 +0900 1.早く国際的な管理機関を準備しないといけませんね。新たな漁業者が参入する前がよい。いつも後手に回ります。 2.【小型魚の大量投棄をもたらす】選別機廃止論は正しかった【。遠洋では韓国漁船などがなお選別機を使…

生態系サービス劣化の非線形性

Date: Fri, 29 Jun 2007 10:39:03 +0900 ご意見感謝。 人が生態系サービスを求める順序は,第一に食糧や燃料などの供給サービス,以下,調整サービス,文化的サービスと続き,栄養塩類の循環や土壌形成などの基盤サービスはあまり意識されることはありません…

科研費の申請方法

Date: Sun, 12 Aug 2007 04:21:03 +0900 米国生態学会では、下記のような、科研費の申請書の書き方というセッションがありました。題名が下品だと思いますが、内容は、「これ論」(酒井聡樹著「これから論文を書く若者のために」)にもあるような、妥当な内…

トド管理案への意見

Date: Tue, 19 Jun 2007 21:39:38 +0900*1 現在の採捕頭数制限を実施してから、1960年代から1990年代にかけて大きく減少していたトドの推定個体数は漸増に転じました。採捕制限だけの効果とは言えませんが、トドの絶滅リスクは大幅に減ったといえるでしょう…

講演依頼への返事

Date: Fri, 10 Aug 2007 17:36:13 +0900 (JST) お誘い光栄です。一つだけお願いがあります。私は、「食卓から魚がなくなる」とは思っておりません(「飽食の海」への書評)。高級魚が今まで通り食べられなくなるとは思っています。題名を「食卓から高級魚が…

伊豆沼マガン個体数

Date: Tue, 3 Jul 2007 22:57:24 +0900 環境省調査はご存知の通り調査時間がねぐら立ち後のことも多く、正確な個体数を反映できていませんが、レンジャーさんのデータよりも古くからあるという利点もあります。そのため、両方のデータの中から多いほうを使っ…

排出権取引の公正さ

Date: Tue, 31 Jul 2007 21:43:14 +0900 そういえば、福井県立大の環境経済学者、岡敏弘さんに会ったときに、あまり排出権取引は褒めないほうがよいようなことを言っていました。【】たしか、排出権取引制度自体の公正性への疑問と、日本においては取引がほ…

ある地域の自然再生的事業について

Date: Sun, 15 Jul 2007 07:41:51 +0900 関与する専門家(生態学者)がほとんどいないのが気になります。【】専門家なら人脈でより専門的な人の知恵を借りるものです(公園事業コンサルに助言する学者も人の意見を聞いていないかもしれませんが)。素人ほど…

被災者に追い打ちをかける伊サッカーチーム(続編)

Date: Tue, 31 Jul 2007 21:53:16 +0900 【(今回の中越沖地震によるイタリアサッカーチームの来日取りやめなどの動きに対して)所沢のダイオキシン騒動やBSEの問題と同様の図式が見えるということか。(短期的な)リスクは大きくないにもかかわらず、これを…

里海は生物多様性をはぐくむか

Date: Wed, 1 Aug 2007 18:55:01 +0900 私は、里山にある【】水田は、元の原生自然にはない生態系だと思います。しかし、【里海の構成要素である】サンゴ礁、干潟、藻場は原生自然にある生態系を人間がそれなりに原型を維持しながら利用しているものであり、…

横浜国大・国立環境研COE フェロー(ポスドク)の募集

Date: Wed, 1 Aug 2007 14:22:34 +0900 (JST) 横浜国大と国立環境研が連携したグローバルCOEでは、以下のようにポスドク(フェロー)を公募します(英文)。以下に横浜国大側の公募要領をお知らせします。国立環境研のグローバルCOE プログラム「アジア視点…

生態学会福岡大会 企画案

Date: Wed, 11 Jul 2007 10:52:41 +0900 (JST) 以下のような企画*1を私の名前で出しました*2。7月中に返事が届きます。【】問題は、誰がどこまで話すことができるかです。決まっていなくてもよいとは書いてありますが、ある程度準備が必要でしょう。 【】皆…

学問論争とは

Date: Fri, 4 May 2007 09:38:02 +0900 (JST) 【一般論として、無意味な学説を唱える者を学会が放置すべきかどうかという点について】 かみ合わない議論は続けていても無意味ですから、受け流すのが一つの方法です。公開で議論して、世論の動向を見るという…

被災者に追い打ちをかける伊サッカーチーム

Date: Wed, 25 Jul 2007 08:36:49 +0900 中西準子さんの雑感7.24に以下の記述があります。 中越沖地震に伴う事故に対する、東電柏崎原子力発電所の対応のまずさには、驚く他ない。・・・ 原子力では、安全を保証するのではなく、リスクを開示するという方針…

NHKクローズアップ現代

Date: Tue, 24 Jul 2007 08:59:14 +0900*1 いやはや、前日に「想定問答」を考えていたのですが、そのあと国谷さんを交えてスタジオで議論しました、限られた時間で何を言うか、軸足が直前まで定まりませんでした。 局側としては、まず時間を考えずに意見を述…

ベイズ推定論文改訂版

Date: Thu, 28 Jun 2007 10:10:52 +0900 改訂ありがとうございました。指数は1993年を100にするということで、指数検討会のときよりもずっとすっきりしました。 2005年の指数は 100を超えています。1993年の指数値の取扱いを変えたことが 大きく影響している…

新たな学会の創立について

Date: Tue, 17 Jul 2007 06:51:08 +0900 的外れかもしれませんが、参考になるかもしれないと思い、一言申します。 私の原点である数理生物懇談会は、1985年ころに150人程度で発足し、長らく学会とせず、学会誌も持たず(Newsletterの特集記事などはそれなり…

有識者委員会処世術道場(その5)「裏舞台」や「根回し」

Date: Sat, 21 Jul 2007 07:56:38 +0900 (JST) 多くの会議では、事前に事務方が委員を個別訪問して説明し、意見を聞いています。ですから、事務方は誰がどんな意見を言いそうかが分かっています。 委員の人選の部分では、だいたい、事務方が座長候補者を決め…

自然再生事業の協議会とは

Date: Mon, 16 Jul 2007 09:02:37 +0900 下記のお返事ありがとうございました。 環境省自然再生基本方針では協議会に専門家を入れろと書いていますが、協議会とは別に専門家委員会をつくるのが望ましい姿です(専門家自体は「利害」関係者ではない)。そのよ…

日露生態系保全・持続可能な利用に関する協力について

Date: Tue, 10 Jul 2007 13:55:22 +0900 末尾のような日露専門家会議の動きがあります。【】 ロシア側の準備状況がわかりませんが、日露外交関係、知床・北方領土を含むオホーツク海の共同管理に向けた研究者サイドの共同を進める絶好のチャンスだと思ってい…

マガンの衝突リスク

Date: Thu, 19 Jul 2007 07:07:19 +0900 さて、野鳥の会の去年のマガン飛翔図を見ると、大群(1000羽以上)は2回ともに予定地を掠めたものです。今年の例もそのようです。距離を目視で見るには観察地点などのデータも必要ですが、【3基】以上の風車に衝突し…